知らないと怖い!キャンプで熊に遭遇しやすい時期とその対策

熊出没注意

日ごろの忙しさからちょっと離れてゆっくりしたいなぁって思ったときに、ふとキャンプ行きたいって思っちゃいますよね。

「行きたい!」と思ったら、道具を車に積んで、さっと出かけられるのもキャンプの魅力の一つ。

ただ、出かける前にちょっと待って!

あなたがこれから行こうとしているキャンプ場は本当に安全?

あまり多く知られていませんが、キャンプ場で熊の目撃情報や、実際に遭遇して事故に巻き込まれたという話はかなりあります。

自然の中なら身も心もリラックスとばかりに、無防備に過ごすのは絶対ダメ。

この記事では、熊が出没する時期や、実際に遭遇してしまった時の対応について解説していきます。

キャンプで熊に遭遇!なぜ起こる?

熊

そもそもなぜキャンプ場で熊に遭遇してしまうというアクシデントが起こるのでしょうか。

もともと日本の村には里山があり、その奥に獣が住む山がありました。人間は里山で山菜やキノコ採り、薪狩りなどをしていて、山林の獣とは完全に棲み分けをしていたのです。

しかし、社会構造や生活の変化で、以前ほど里山に人の手が入る機会がなくなってしまったせいで、山林と里山という境界線がなくなってしまい、熊などの獣が餌を求めて人が生活するエリアに入ってしまうことになったのです。

熊の主食は木の実で、性質も非常に憶病なため、熊から人間の住むエリアにに近づいてくるということは基本的にはありません。

キャンプ場で熊に出会う時期

キャンプ場

実際にキャンプ場で熊に出会ってしまう時期というのはあるのでしょうか。

熊は冬眠に備えて、秋に大量に木の実を食べるため、山の中を活発に移動します。なので、そのタイミングで出会ってしまうことが多いんです。

また6月~7月は繁殖期になりますが、夏は餌になるものが少なくなるため、その時期に人が活動するエリアまで入り込んでしまうことも散見されます。

また、冬眠中でも全く活動していないわけではないので、どのシーズンでも熊に遭遇してしまう可能性はあると思っておきましょう。

熊に遭遇!どうしたらいい?

HELP

それでは、実際に熊に出会ってしまったときはどうしたらいいんでしょうか。

環境省のHPで熊類出没時の対応について呼びかけているので、ご紹介しましょう。

■遠くにいる熊に気づいた時には、慌てず静かに落ち着いて、ゆっくりとその場から離れる。

■熊を驚かせるような大きな音をたてたり、カメラのフラッシュをたいたりしないこと。

■近くに熊がいたときには、絶対に背を向けず、ゆっくりと熊を見ながら後ずさりしてその場を立ち去ること。※背を向けると熊は追いかけてくる習性があります。

■至近距離で出会ってしまったら、叫んだり急に走るなどせず、熊がその場を去るのを確認後、自分もその場を静かに離れる。

■万が一、熊が襲ってきた場合は、とにかく両手で頭をガードする。食料や荷物などがあれば、その場において、熊の注意がそちらに向いている間に静かにその場を去る。

実際に熊が目の前に現れると、冷静な行動は難しいですが、とにかく慌てず騒がず対応することがなによりも重要です。

おすすめ対策グッズ

熊すず

熊対策といえば、熊よけの鈴が知られていますが、そのほかにも様々な熊対策グッズがあります。

ご紹介していきましょう。

・熊よけスプレー

濃縮された唐辛子のエキスが入っていて、強いにおいと皮膚や粘膜への刺激で熊を撃退できます。5~10mぐらい噴射できるので、至近距離で熊に出会ってしまった場合に使えます。

注意事項として、人間も大きなダメージを受ける成分が入っているため、絶対に人に向かって噴射しないようにしてください。

・獣除け線香

唐辛子の成分が入っている線香です。

熊は嗅覚が優れているので、熊にとってはかなりの刺激臭となり、近寄ってきません。

通常の線香よりは煙が多いので、テントや人が出入りする場所から離して使うようにしましょう。

熊よけ鈴や携帯ラジオを使うときには注意

ラジオ

熊よけには鈴やラジオなど音を出すものがいいといいますが、ずっと音を流しっぱなしにしていると、必要な音が聞き取りづらくなったり、こちらの状況を相手に伝えにくくなったりします。

音量などによく注意して使うようにしてください。

対策をしたうえで正しい危機意識を!

登山

快適なキャンプを楽しむためには、熊に出会う機会を作らないということが大事です。

熊の生態を事前に調べ、ごみや食材はにおいが出ないように密封をして速やかに片付ける、危険な場所には絶対に近づかないといった基本的な対策は抜かりなく行いましょう。

また、自治体のHPなどには熊の出没情報が掲載されているので、キャンプに行く場所について必ず確認してください。

自然は人間だけのものではありません。

熊も同じ自然の中で、生きるための活動をしているので、正しく理解をして、正しい危機感を持つことを心がけてくださいね!

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