釣りの最初の目的は食糧調達だった!?釣りの歴史の歩みを語ってみた!
釣りをしていてふと思うことがたびたびあります。
それは、「人間はいつから釣りをするようになったんだろう?」ということです。
現代では圧倒的に趣味=娯楽として釣りを楽しんでいます。
今では釣り具店に行けば気軽に釣り道具を買うことができます。
ですが、「大昔はどんな道具を使って魚を釣っていたんだろう?」「いつごろから釣りは娯楽として楽しまれるようになったの?」というような疑問を、釣り好きならば一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
そこで今回は、釣りがどのように発展してきたのか、釣りの歴史をご紹介していきます。
釣りの始まり
人類が釣りを始めたのは今から約4万年前。
人間が道具を使い始めた石器時代からだと言われています。
この時代、人間はマンモス等の動物の狩りをしています。
この頃、釣りの目的は食糧を調達するための「狩猟採取」でした。
釣り道具は、なんと動物の骨で作られた釣り針を使っていました。その遺跡が全世界のあらゆる場所で見つかっています。
その後、人類の進化と共に、釣りの目的は食糧調達の手段から娯楽へ変わっていきます。
娯楽を目的とする釣りは、古代中国、古代ギリシア、古代ローマなどで行われていたされています。
日本における釣りの始まり
日本でも、石器時代より釣りが食糧調達の手段として始まります。
縄文時代には、石を砕いて刺す道具も見つかっていて、釣りと併用して直接魚を刺して捕えていました。今から約2000年前です!
そして日本でも文明が進化していき、文字も書かれるようになります。
時代でいうと、奈良時代、平安時代には、一部の貴族たちの間で釣りが娯楽として行われるようになります。また、魚を鑑賞するようにもなります。
その一方でこの時代、一般庶民はその日の食糧を獲得するのに一苦労します。娯楽として釣りをすることは当然できません。
釣りが一般庶民の間でも娯楽として行われるようになるのは江戸時代頃です。
江戸時代は文明もかなり発展して、大きな戦争のない平和な時が長く続きます。
そのおかげで、一般庶民の間で釣りが遊びとして盛んに行われるようになりました。浮世絵に釣りの風景が描かれたり、釣りの入門書まで登場します。
こうして釣りは娯楽=趣味として発展をしていきます。
江戸時代に釣りが一般庶民に普及した3つの理由
さらに詳しく、なぜ釣りが趣味=娯楽として一般庶民に普及したのか?
その理由には以下の3つがあります。
■徳川幕府の成立■
徳川幕府が成立するまで、日本では戦国時代という戦乱の時代。日本各地はどこも荒れ放題。
しかし徳川幕府により日本各地がどんどん整備されていきます。
また、この当時江戸湾(今の東京湾)の大規模な工事が実施され、沿岸部では足場が整備され立ち入り安くなります。そして人工の水路網が発達。
これにより、川や海が現代に近い、人が気軽に釣りをする環境が整えられました。
安全な場所なら釣りを楽しむことができますもんね♪
■暇な時間が増えたから■
戦国時代まで武士を中心とした人々は、戦いとその日の暮らしに精いっぱいで遊んでる余裕はありませんでした。
しかし、戦はなくなり、戦いを主な仕事としていた武士は時間を持て余すようになります。
そこで、江戸では幕府により江戸湾が整備され、時間を持て余す武士が海へ釣りに出かけます。
このような事情の武士を中心に、一般庶民の間へも釣りが普及していきます。
現代でも時間のある時(休日)に釣りをするので、現代の感覚に近いですよね。
■釣り道具の発展■
釣り道具はこの江戸時代に急速に発展を遂げていきます。
この時代に釣り道具専門のお店が日本各地にでき、道具を買うことが可能に。
そして釣り道具は竿、糸、釣り針、ウキなどの道具を作る専門家までこのころ多く輩出されます。
この、釣り針についたエサを魚が食ってウキが沈む、現代でもおなじみのスタイルが人々に魅力を与え、釣りを趣味にする人が急増しました!
以上の理由から、江戸時代に一般庶民に釣りが一つの趣味として普及します。
釣りがオリンピックで行われていた
釣りがオリンピックの正式種目になった歴史が一度だけあります。驚きですよね(笑)
それは、1900年に開催された、第2回パリ・オリンピック。フランスにあるセーヌ川などが会場となり、2日間の総重量で競いました!
釣りの対象は、コイなどがターゲットとなっています。
その後、約100年の間は釣りが正式種目になったことはありません。
ところが、2000年のシドニーオリンピック開催の際、投げ釣りを正式種目にするか検討までされますが、最終的には見送られました(泣)
釣り好きなら釣りが正式種目になったら嬉しいですね♪
釣りがレジャーとして楽しまれるように
釣りが本格的に楽しまれるようになったのは戦後からです。
戦後になると各地に釣り堀が整備され、誰でも釣りを楽しめる時代になりました。
そして、釣りの愛好家団体もでき、団体と釣り具店などが釣りの大会を主催するようになり、「釣りのプロ」も今ではいます。
私は子供の頃バスプロが夢でした(笑)
今では、釣り道具も凄い進化を遂げて、自分のお気に入りの道具を揃えていくというのも魅力です。
現在における日本での釣りを趣味にしている人口は「2000万人」と言われています!
これからも釣りが大きく進化して、より魅力的になっていくことを楽しみにしています♪
P.S.
下記では、ヘラブナ釣りの歴史に焦点を当てて解説しています。合わせてお読みいただく事で、より釣りの魅力に引き込まれること間違いなしです!
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