知らないと危険!冬キャンプのストーブをテント内で使うときの注意点3選
雪の中のキャンプはロマンティックで憧れだけど、寒さが心配。
そんな時にテント内でストーブを囲むとホッとしますよね。
だけど、意外と危険が潜んでいることを知っておかないと大惨事になりかねません。
「危険って何?」
「何を注意したらいいの?」
今回は冬のキャンプでのストーブの使い方についてご紹介していきます。
ストーブをテント内で使うときの注意点
テント内でストーブを使うときに注意したいこと、それは一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素中毒って、聞いたことはあるけど、どんな症状が出るのかよく知らないという人もいるかもしれないので、ここでちょっと確認していきましょう。
ストーブは空気を使って火が燃えて、排気ガスは室内に出てしまいます。
外が寒いので、テントはどうしても隙間ができないようにしっかり閉じてしまいますが、そうすると空間の酸素が少なくなり、ストーブが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒を引き起こしてしまうということです。
匂いもないので、気づかれないことも多いんです。怖いですね〜。
一酸化炭素中毒の症状
一酸化炭素中毒になると次のような症状が出でます。
・頭痛
・吐き気
・めまい
・意識障害
主にはこのような症状が出ます。中でも一番怖いのは意識障害です。
頭痛やめまいが出ていても、意識がはっきりしていれば、ストーブを消して換気をすれば落ち着きますが、意識がなければ一刻も早く救急車を呼ばなければいけません。
山の中のキャンプ場だと、救急車の到着も遅いです。
一酸化炭素中毒は、大人よりも子どもの方がなりやすいので、大人がちょっと頭痛がすると思っていたら、すぐそばにいた子どもが意識を失って倒れていた・・・ということも。
とても怖いですね・・・。
一酸化炭素中毒の後遺症
一酸化炭素中毒は後遺症が残るのか気になるところですが、どうやら軽い頭痛やめまいだけで、換気で具合が良くなった場合であれば、あまり後遺症は残らないようです。
しかし、意識障害で救急車を呼ぶレベルの重い症状だと、場合によっては後遺症が残ることもあるようです。
後遺症の症状は倦怠感が続いたり、脳への影響で記憶力が低下したり、ひどい場合は人格が変わってしまうことも…。
楽しいはずのキャンプが嫌な思い出になってしまわないように、くれぐれもストーブの使用には注意が必要ですね。
テント内でストーブを使うときの3つの注意点
それでは、一酸化炭素中毒を起こさないためにも、テント内でストーブを使うときの注意点を確認していきましょう。
とにかく換気!
酸素不足が一酸化炭素中毒への一歩。
とにかくこまめに換気をするのが何より大事です!
テントなんて、隙間だらけだから換気なんて必要ないんじゃない?なんて思ったそこのあなた!空気の流れが作れないと、換気をした事にはなりません。
できればテントの足元と上部を開放して、空気がしっかり循環できるようにしましょう。小さなサーキュレーターなどを使うのもいいですね。
タイミングとしては、石油ストーブなら30分~1時間を目安に換気しましょう。
薪ストーブなら、換気のタイミングはやはり30~1時間に1度ぐらい。薪ストーブは煙突があるので、煙突の設置をちゃんとして、排気にも気を付けましょう。
シーズンオフのお手入れも大切ですよ。
煙突のお手入れは専門業者にお願いして、しっかりメンテナンスしてもらいましょう。
一酸化炭素チェッカーを使う
一酸化炭素チェッカーってご存じですか?
一酸化炭素濃度が高くなってくると、アラーム音で知らせてくれる優れもの。
小さいので携帯しやすく、アウトドアにはぴったりです。
検知濃度やアラームなどの機能はメーカーによって違います。
ただ、チェッカーはあくまでも補助的な道具と考えましょう。
また、電池が切れていたり、急な故障も考えられるので、基本は換気!を忘れずに。
電源サイトを使う
寒いときにこまめな換気は面倒。換気の間の寒さがどうしても耐えられない…そんなあなたにはズバリ!電源サイトがおすすめです。
石油ストーブや薪ストーブと違って、電気ストーブはそもそも一酸化炭素は発生しません。
電源サイトであれば、こたつやホットカーペットとの併用もできて、さらにぬくぬく♪
冬キャンプに行きたいけど、寒いのは絶対ダメという人は、電源サイトも検討してみてください。
これだけは絶対にダメ!
ここまでテント内でのストーブの使用についてご紹介してきましたが、これだけは絶対だめというポイントを1つご紹介しておきます。
寒い時期は、やっぱり外に出たくないですよね。
テント内が暖かかったら、ついついなんでもテント内で済ませたくなるものです。
調理や食事も暖かいテントの中でしたくなるでしょう。
だけど、ちょっと待って。
バーベキューコンロや七輪をテント内に持ち込むのは、絶対にやめましょう!
だだでさえ、テント内でストーブを使っていると酸素がどんどん減っていくのに、その上別の燃焼器具が入ってしまうと、あっという間に一酸化炭素の濃度が高くなります。
また、特にバーベキューコンロは火力も強く、火災の危険もあります。
寒い時期の調理はタープの下など、常に風通しのある場所でしましょう。
自宅で加熱したものを保温鍋に入れてキャンプに持ってくれば、温める時間も少なくてすみます。
ストーブを正しく使って快適なキャンプを♪
寒い時期のキャンプは暖をどうやって取るかがポイント。
テントでストーブをつけると、本当に暖かくて気持ちよくなります。
けれど、油断は禁物。
正しい使い方や注意事項に気を付けることで、トラブルしらずの楽しいキャンプになります。
ホッと暖まるキャンプライフを楽しんでくださいね♪
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